北欧の働き方

デンマークの働き方は本当にいいことばかりなのか考えてみた【ライブ配信まとめ】

働き方ストーリーをシェアして下さるゲスト紹介

アメリカの帰国子女である青柳さん。日本で生まれ、3歳から10歳までアメリカ、小学校の高学年から中学校3年間は日本、そして高校卒業ギリギリまでアメリカで過ごした後、日本の大学に通われました。

ヨーロッパに住んでみたいという思いや、日本で出会った現在の旦那さんがデンマーク人だったということも重なって、2011年からコペンハーゲン大学の大学院に通い、卒業後はフリーで翻訳などの仕事をされた後、現在お勤めの会社に2017年1月に就職されました。

日本語よりも英語で話す方が楽だという青柳さん。そんな青柳さんから見たデンマークの働き方について、これから色々と伺っていきます。

コペンハーゲンで現地採用された場合の労働環境

日本市場の分析を行うために、Siteimprove株式会社に入社された青柳さん(ちなみに僕は青柳さんの6ヶ月後にマーケティング担当者として入社し、一緒に働いていました)。

そんな青柳さんも僕も、コペンハーゲン本社でのいわゆる現地採用なので、雇用契約書には「原則として週37.5時間労働」と書かれてあります。

デンマークでは朝8時頃に出社して、午後4時頃に帰るのが一般的です。僕の場合は日本との時差の関係で、朝の7時から午後3時まで働くのが基本的なペースでした。

しかし、アナリストとしてだけでなく、パートナー開拓、営業、テクニカルサポートなど様々な役割を引き受けられてきた青柳さんは、朝8時頃に出社しても、午後6時や7時に帰ることが珍しくありません。

服装には優しく、労働時間には厳しいデンマーク人

(もちろん働く業界や時と場合によりますが)デンマークの職場ではスーツにネクタイといった服装の社員がほとんどおらず、営業も含めてカジュアルな格好の人が多いです。

夏場はエアコンがないこともあり、短パンにビーチサンダルで出社してくる人や、日本では(職場でなくても)考えられないほどに肌が露出した服を着ている女性社員もいるので、目のやり場に困ることも少なくありません。

そんな服装に関しては良い意味でユルユルなデンマークですが、労働時間になると話は別です。

残業をしていると、確実に「何で帰らないの?」と声をかけられます。青柳さんは昨年夏休みを取らず(デンマークでは夏休みは3週間取ることが一般的)、普段から残業が多かったので、上司から強制されて年が明けてから2週間ほど休みを取られていました。

「ただの仕事」に対するサービスの質はどうなの?

デンマーク人と話していると「仕事はただの仕事でしかない」という印象を受けます。もちろん彼らも本当に緊急な対応が必要であれば残業もしますが、その頻度はかなり低いです(本当に緊急なことは頻繁には起きないので)。

また、どうしても残業が必要な場合は、上司と相談して「その時間分を休暇として取る」といった柔軟な対応をします。

デンマークでも自らの意志で長時間仕事をしている人は一定数いますが、私生活を犠牲にしてまで仕事をするという文化はありません。

そして、残業することに対して「頑張っている」という評価はありません。それよりも「決められた時間の中でいかに効率よく仕事をするか」が求められます。

とは言っても、限られた時間の中で効率を上げることには限界があり、その結果として、日常生活の中で受けるサービスの質が日本と比べて低くなるのは仕方ありません。

デンマーク人自身もサービスの受け手側として日常的に不満を持っていますが、国民の総意として「サービス提供側として健全な労働環境が整えてきた」ということなのだと思います。

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隔週日曜日に北欧の働き方・教育・子育てをテーマにして、コペンハーゲンからライブ配信を行っています。ライブ配信中に聞いてみたいご質問やコメントなどは、お気軽にYouTubeのチャット機能からお知らせください!

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