大学を出たらやり直しできない?垣間見えるデンマーク政府の教育を取り巻く思惑

こんにちは!北欧サンデーのウェブサイトを運営している林です。下記動画でも紹介されている通り、ミカエルさんはコペンハーゲンIT大学(IT University of Copenhagen)の博士課程で、ビッグデータのインフラについて研究しています。そこで今回は、デンマークの修士・博士課程について少しご紹介します。

デンマークの大学教育の期間

学士3年・修士2年となっており、学士課程は日本より1年短いですが、修士課程の長さは同じです。[1] 北欧以外のヨーロッパ諸国は、学士3年・修士1年となっています。つまり、デンマークの学士課程開始から修士課程修了までの長さはヨーロッパ諸国と日本の中間です。

お給料がもらえる博士課程

ミカエルさんが動画で説明しているように、博士課程で研究することによって、デンマークでは大卒で企業で働いている人と同じように給料をもらい、休暇を取ることもできるそうです。日本の中途採用のように、デンマーク人は博士課程に採用されます。そういうわけで、研究室に空きがあれば研究者の募集されるため、学士・修士課程の学生のように毎年決まった人数が博士課程に在籍できるとは限りません。

入学に必要な単位

日本では入学試験を突破することができれば、文転をするなど学士課程で学んだこととは別の学問を修士・博士課程で専攻することができます。デンマークでは修士・博士課程に入学するために、入学要項に指定された研究に関連する科目の単位を取得していることが求められることがあります。

例えば、私が交換留学をしたコペンハーゲン大学経済学の修士課程の場合、ミクロ・マクロ経済、数学などの取得単位に関する規定があります。[2] 一方、コペンハーゲンIT大学のデジタルイノベーション&マネジメントという修士課程では、学士課程を修了していることと英語の基準を満たしていることを証明できれば入学できるという例外もあります。[3]

政府の思惑

デンマークでは、全ての国民に大学などへの扉が開かれているので、無料で自分の好きなことを勉強することができます。しかし、今年の1月にデンマーク政府は、国民が同じレベルの学位を複数取得することを禁止する法律を施行しました。[4] 国民の税金のおかげで教育費無償が実現されているので、次の世代のために早く働いてほしいという政府の思惑が感じられますね。

(出所)
[1] F. (2016, April 14). The Danish education system. Retrieved July 05, 2017
[2] Studievejledningen, K. (n.d.). Admission Requirements. Retrieved July 05, 2017
[3] Master of Science in Digital Innovation and Management. (n.d.). Retrieved July 05, 2017
[4] Johansen, F. K. (n.d.). Danskere kan fremover kun tage én uddannelse. Retrieved July 05, 2017

ミカエルさんの動画はこちら

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